【紹介】Soil Museum もぐらの館(作品番号 T259):大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2015
今回の「大地の芸術祭」で、一番見応えがあったのがここ「もぐらの館」ですかね。
ここも学校施設(旧東下組小学校)を利用しています。
風還元「球体 01」
作品番号 T283
“直径約4.2メートル、厚さ25センチの土の球体。中は空洞だが、重さは21トンにおよぶ。これまで誰も見たことのない圧倒的な巨大な土の塊りは、周囲との関係を変え、新しい環境を生み出す。”
もぐらの散歩道
作品番号 T284
“板材を用いずに土だけを積んでいくもっとも原始的な土の工法(練塀の一種)を採用。土がもっとも土らしいところを取り出し、懐かしくもあり、まだ見たことのない不思議な土の世界を表現する。”
ちょっとした異空間ですね。
実際に、土が一面に敷いてあるので、室内なのに外にいる気分になったりします。
landscape
作品番号 T287
“土は、一定の温度を超えると化学変化を起こし、「やきもの」になる。阿曽が暮らす愛知県常滑市と、新潟県十日町市のタイル状の土を、600度から1200度までの異なる温度で焼いた。土がやきものに変化していく様を一望する。”
パターン的な模様です。
自然な色のグラデーションが素敵でした。
日陰棚~土からの染め色の心地
作品番号 T288
“廊下の天井を覆う30メートルにおよぶ、十日町の土で染めた布。教室は、さまざまな植物で染めた布。土は色の粒として布を染め、植物の色素を発色させる成分をもつ。”
この土色に染まった布地も素敵でしたね。
MABU(光ノ境界)
作品番号 T285
“越後妻有には、水田耕作の水を流すための素掘りのトンネルが多く、地元では「まぶ」と呼ばれる。この光と水にあふれたトンネルを追いかけてきた中里が、2012年以降に撮った写真と映像を発表する。”
週末泥だんご教室
週末に、泥をつかった団子教室でもやっているのかな。
自分の訪れたときは、何も行っていませんでした。
原子へと続く道
作品番号 T289
“土が持つ表情の美しさや壮大さに魅了され、滞在場所で拾った多様な色の土で絵を制作。土の色の多彩さは、その土地の豊かさや特色を表している。今回は下条の土で土地がもつ魅力を壁に表現する。”
一瞬「怖!」と思った作品。
曼荼羅模様のようでもあり、とにかくダイナミックな作品です。
音楽室にあった、球体のオブジェ。
今回使用した、土の種類と、採取場所ですね。
土ってこんなに種類があり、色も様々なんだなと感心。
自分がもぐらになった気分になれる場所です。
土壌モノリス―日本の土・1万年のプロフィール
作品番号 T291
“モノリスは数万年単位の時間がつくり出した絵画。動植物が生きる地球で、その生死が繰り返され、砂や岩の粒は土壌となっていく。「国際土壌年」に際し、妻有と日本、そして世界の代表的な土壌を展示。”
個人的には、この作品が一番好きだったなー。
シンプルですが、土そのものを芸術に感じた作品です。
泥枯山水階段
作品番号 T286
“妻有の随所には、崩落した崖が数多く存在する。本作では、縦に細長い階段に、土を使った山水図を立体的・空間的に描く。パーカッショニストのヤヒロトモヒロによる土の音を聞きながら登り降りる。”
写真のフクロウ、結構リアルに再現されています。
この校舎からみた、景観です。田園風景ですね。
緑が綺麗です。
で、最後には体育館へ到着。
ここはちょっとした休憩場になっています。
展示を見終えた人たちが、休んでいました。
パンフレットなどが置いてあります。
2000年に始まった、大地の芸術祭。
実は当初、「なんでこんなこと始めたんだろ??」っていう疑問の声も多かったんですよね。
というのも、だだっ広い土地に、いきなり観た事のない「オブジェ(作品)」が、できたりするもんで。。。
わかる人にはわかるかもしれないですが、わからない人には「何あれ?!」っていう意見も多かったです。
ま、自分も正直その一人。
だって、自然の景観を逆にその作品で、マイナスにしているイメージがあったので。。。
とはいえ、今回は5回目の芸術祭を観て、自分も地元ながら、いままで行ったことのない土地に行けたり、作品としても面白いモノを観れて、この「大地の芸術祭」は、これからも、もっともっとグレードアップしてほしいなと思いました。
ということで。。。
この大地の芸術祭は、9月13日まで行っております。
といっても、有料系のモノが期限までの展示で、無料のモノ(オブジェなど)は一年中、その場所に展示してあると思います。
もし、興味があれば、新潟十日町エリアへ行ってみてください!